ブスは黙ってろ!って言ったとき、
大抵の女の子は黙るのに唯一とんでもないブスは騒ぎ始める。

こんにちわ。ぼくデス。

本日のBOOKは、
・終りみだれぬ 東郷隆(文春文庫)
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いわゆる時代小説の中でも、源平期を扱った作品は少ないのですガ、
これは、その時代のヒーロー=武将ではなく、
いわば脇役を題材にした4編を収録した短編集デス。

中でも、仏師・慶派にスポットを当てた「開眼」。
舞女との交情から、興福寺阿修羅像の中に仏像造りの極意を体得した運慶の話は
短編ながら、読み応えがあった。
これまでペアのように語られていた快慶との関係も面白い。

「開眼」のほかにも、
流刑の絵師が筆の技で豪族をうちまかす「絵師合戦」、
稚児上がりの鼓の名手がつまらぬ成り行きから、
木曽義仲討伐の総大将となっってしまった「鼓」などが収録。

全4編とも、独創的なストーリーの中に、ひょいと顔を出す
源頼朝、木曽義仲、後白河院といった有名どころが
わずかな出番ながらスターらしい彩りを添えているのもツボ。

ただ、傑作!名作!というところまで手放しで賞賛するには、
いまいちテンポが良くなかったのがちょい残念。
とはいえ、まるでそれが史実であったかのように錯覚してしまう
驚くべき史眼と各文献の分析の厚さはお見事。

決して大河ドラマにはならないけれども、
二時間もののスペドラでやってくれたら面白いだろうなー。
と思う短編集でした。

ところで、阿修羅像といえば
イケメン・美少年仏像と名高い興福寺の阿修羅像ですガ、
この仏さまに会いにいくといっつも思うんですケド、
夏目雅子に似てない??
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