雨の日は雨を愛す。

人生、晴れの日ばかりじゃないから、雨の日は雨を楽しむ。感謝する。
2014年に透析ライフがはじまった、言うことだけは綺麗で一丁前なぼくの透析ブログなのデス。フフーン。

冬の京都旅行2023 ③

二日目朝。
ホテルで朝食を済ませチェックアウトしたら、
また荷物を預かってもらい、三十三間堂へ。

我家も先生の部屋も、お線香は三十三間堂のと決めているのですガ、
ここんとこのご無沙汰で、ふたりともそろそろ在庫が切れそうだったのもあるし、
ふたりとも京都でいちばん好きな場所が三十三間堂なわけでありまって、
二日目(平日の26日)のできるだけ朝早く、観光客が動き出す前を
狙っていこうと決めていまった。

バスには乗らず、七条駅を利用しようと思っていたのですガ、
平日の朝のせいか、いつもならすごい行列があるバス停に
人が並んでなかったノデ、さくっと乗車。
そのあと、それなりに後から乗り込んできたケド、
三十三間堂のバス停で降りたのは、ボクらふたりだけ。
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観光バスできた外国人観光客の団体が2つほどありましたが、
混雑というほどのこともなく、むしろ空いてる感じで、
ゆっくりできまシタ。
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参拝後は、七条駅から京阪と市営地下鉄で蹴上駅へ。
南禅寺へ向かいマス。

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疎水 水路閣

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高さ約22メートル、日本最大級の高さを誇る三門は、別名「天下竜門」。

その三門上層、「五鳳楼(ごほうろう)」と呼ばれる楼上は登ることができマス。
受付で拝観料を支払い、靴を脱いで急な階段を上った先、
目に飛び込んでくるのは、寺院周辺の木々と京都の街並みが織りなす圧巻の光景。
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歌舞伎『楼門五三桐』では石川五右衛門が
「絶景かな、絶景かな」と見得を切りますガ、、

南禅寺三門は
・文安4年(1447年)に焼失→寛永5年(1628)再建。

石川五右衛門は
・弘治4年(1558)生-文禄3年(1594)没。

なノデ、実際には五右衛門の存命中には存在していない門でありマス。


南禅寺を出て永観堂(禅林寺)へ向かう途中、
琵琶湖疏水から水を引き込んでいる池泉回遊式庭園が楽しめる
「大力邸」で休憩。
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先生は、黒毛和牛と九条ねぎの肉うどん、
朝、あさましく食べすぎたボクは、
自家製本わらび餅 黒みつ添えを。
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ここから数分先に永観堂がありマス。
永観堂といえば「みかえり阿弥陀」。
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僧 永観が行道(読経しながら仏像や仏堂の周囲を右回りにめぐること)していると、
突然、須弥壇に安置してある阿弥陀像が壇を下りて
永観を先導し行道を始められました。
永観が驚いて呆然と立ちつくしていると
阿弥陀さまが左肩を少し落とされ・・・
左肩越しにふりかえり 「永観 おそし」 と優しく声をかけられました。
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というのは有名なお話デス。

南禅寺も永観堂も、あまり訪れている人は少なく、
ここでもゆっくりと過ごせまった。

ここから駅へ戻ってまた地下鉄で東山駅へ。
ここから徒歩で八坂神社。
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折角なので二年坂にも足を延ばしましたが、
あまりの外国人観光客の多さと、
「は?」って思うような場違いな土産物屋の増殖に、心底がっかり。
金沢の東茶屋街然り、二年坂然り、
この数年で何が起きたんだ!?って感じ。
テーマパークみたい・・・泣

うん、もうしばらくはホント、行かないよ。
ちょっとメンタルやられた。

やっぱり寺社仏閣は、のんびりと、そして心静かに巡るのが一番。
このことを改めて感じながら、
「次の旅行はどこにするー?」って話をしながら一路、東京へ。

結論:オジサンたちは人混みが苦手。

ちなみに、帰りのタワーはこんな色。
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冬の京都旅行2023 ②

こんにちわ、ぼくデス。

さて、唐招提寺の世界を堪能したあとは、徒歩で薬師寺へ向かいマス。
といっても、まっすぐな道を10分ほどのお隣さんですケド。

薬師寺も以前来たときはあまり観光客でごった返している
イメージがないところだったのですガ、
今回も観光客はチラホラ。
中央に本尊を祀る金堂と、東西に二基の塔を配する「薬師寺式伽藍配置」を
のんびり堪能できまシタ。

前回来たときは大改修中で、建屋に覆われていた国宝の東塔も、
12年にわたる大修理が完了し、その落慶記念として、
東塔初層内ならびに西塔初層内の一般公開がされていまシタ。
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大講堂と先生

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金堂と東塔

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西塔

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とにかく、え?って思うほど国籍問わず、人が少なかったノデ、
この2寺だけでたっぷり奈良の佇まいを堪能できたノデ、
いったん近鉄奈良へと戻りマス。

うーん、京都ほどではないもののやはりすごい人出。
しかも今日はクリスマス。
観光客やら地元の方たちやらで、結構な混雑。

うどん屋でお昼を取って、ここまできたのだからと
春日大社にサクッとお詣り。
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再び近鉄奈良に戻ったところで、
予定より1時間半ほど時間が余ったノデ、
ネット予約しておいた近鉄特急の列車変更をして
早めに京都へ帰ることにしたのですガ、
あの観光特急「あをによし」が2座席、空いてるじゃーないですか。

別に乗り鉄ではないので、必死でチケット争奪戦とかに
参加することはないのですガ、
ご当地の観光特急は、空いてれば乗りたくなるもの。
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今回は思いがけず発車15分前に「あをによし」の座席を
ゲットできました。
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車内はこんな感じ。満足。

で、京都に着いたのですガ、まだ時間があったので、
ホテルへ戻らずそのままJRで稲荷駅へ。

夕暮れ近づく伏見稲荷大社。
さすがに外国人観光客多し。ってか、周り殆ど外国語!
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お詣りした帰りはすっかり月が出てまった。
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京都へ戻り、チェックインしたあとは夕食へ。
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さすがにクリスマスは、きっとどこのお店もいっぱいだろうと、
今回はホテルのクリスマスビュッフェを予約しておきまシタ。

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ローストチキンやらフォアグラやらいろいろありましたガ、

この「苺のモンブラン」がとくにおいしかった。
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ずわい蟹も食べ放題でしたガ、
蟹に関しては、やはり金沢の加能ガニ。
あれに勝るものはないな。と思ってたところ、
先生もまったく同じことを考えてたようで、
京都のホテルビュッフェで二人で蟹をほじくりながら、
「来年はまた、まつさき(金沢)がいいよね?」と。

寺社巡りにしろ、味覚にしろ、
趣味嗜好がピッタリでマジ助かるし、
ほんと楽しいと、改めて思うボクでった。

24、25日の京都タワーライトアップは「レッド&グリーン」
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(・・・いつもの色の方が好き)


冬の京都旅行2023 ①

こんにちわ、年俸1億(kcal)で契約したぼくデス。

なわけでありまって、
今年もまた恒例の、先生の誕生日(12/24生)旅行の時期となりまった。

2010年から2017年まで8年間は、
誕生日は当たり前のように京都で過ごしていたのですガ、
2018年以降、高野山→金沢→伊勢→伊勢→金沢と彷徨いまって、
クリスマスに二人で京都に行くのはヂツに6年ぶりでありマス。
(お互い、別々では何度か行ってはいましたガ)

夏の伊勢旅行の待ち合わせでは、危うく先生が電車に乗り遅れそうになったノデ、
今回はボクが先生ん家に前泊して、翌朝一緒に出発。

で、朝9時に京都駅に着きましたら、そのままホテルに直行し荷物を預けマス。
ホテルは駅直結のグランヴィア京都。ここ20年、ここばかり利用していマス。

身軽になったところで、さっそく近鉄で奈良へ。
昨今、インバウンドで外国人観光客で溢れていると聞いていたノデ、
いまさら清水寺や金閣寺もないだろうと、
今回は
①バスを使わずに電車移動。
②出来るだけ静かなところ。
この2点縛りでプランを立ててみまシタ。

なわけで、1日目は奈良へ。

乗り換えの大和西大寺駅のホームから
今は花壇となった安倍さんの銃撃現場が見えたノデ、
二人でホームから手を合わさせてもらいまシタ。

西ノ京駅へ着いたらまずは唐招提寺へ。
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なぜかここに訪れる時はいつも観光客が少なく、
毎度、とても静かな時間を過ごさせてもらっているのですガ、
今回も、観光客は2組くらい。

ちょっとタイミングをずらせば、ほぼ貸し切りのように
ゆっくり出来まシタ。

まずは金堂。
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ここにはご本尊をはじめ、多くの仏様がいらっしゃるのですガ、
何が好きって、この千手観音立像(参考資料)。
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これ見たさに来てると言っても過言ではないほど好き。

一般的に千手観音像の手は42本。

中央の合掌した2本の大手を除く40手の小手が、
仏教で言う25有世界の生き物を救うとされるので、
40×25=1000と考えるのですガ、
唐招提寺の千手観音は、
現在では大手42本、小手911本、計953本の手を持っており、
当初は、きっちり1000本あったものとされていマス。

このような実際に千本ある千手観音様で現存するものは極めて少ないのですガ、
そのうち、ここ奈良の唐招提寺、大阪の葛井寺、京都の寿宝寺の仏様は、
いずれも1000本前後の手を持つ、『千手観音三大名作』と言われていマス。

これも余談になりますが、唐招提寺の金堂はすごいデス。
千手観音をはじめ、本尊の盧舎那仏、薬師如来、
さらには梵天、帝釈天、四天王と、金堂におわす全ての仏様が国宝。
8世紀後半の創建時の姿を残す代表的な建築物である金堂自体も
もちろん国宝。うーん、パーフェクト。

そして境内の北東の奥まった静かな場所にあるのが、
鑑真和上の墓所である開山御廟。
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ここに至る苔の庭がまた良いのデス。
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外国語も車の音もなく、
ただ鳥の鳴き声だけが聞こえる極上の静寂の時間を
ふたりでたっぷり味わえまシタ。
めっちゃ最高。


ちなみに毎年6月6日の開山忌を含む3日間だけ公開される御影堂には、
鑑真和上坐像(国宝)が奉安されており、
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10年かけて東山魁夷画伯が描かれた、
鑑真和上坐像厨子扉絵、ふすま絵、障壁画が収められていますガ、
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(↑御影堂内部・参考資料)

以前、国立新美術館の東山魁夷展(2018年)で、
御影堂内部を再現し、障壁画全68面を展示した時に、
それ見たさに先生と何度も通いまシタ。
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(↑国立新美術館のときの)

これも余談(今回は余談が多い)になりますガ、
ここの御朱印所は小窓から御朱印帳を差出、受取をするのですガ、
老眼のボクてば、ガラス窓があるのに気づかず、
開いた御朱印帳を差し出して、

思い切りガラスの小窓にアタック。ガツン!!

「ひゃ~、スンマセン」と縮こまると、
朱印所役のおばさんがガラス窓を開けながら
「私も開けるのが間に合わなくてごめんなさいねw」って。

このやりとりにまたほっこりさせていただきまシタ。
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澄み切った空と穏やかな気持ちにめいっぱい包まれながら、
次は薬師寺へ向かいマス。(続く)

2023年 夏の伊勢旅行③

これまで雨の外宮や別宮参拝は何度かありましたガ、
なぜか内宮参拝だけは降られたことがないボクたち。

なのですガ、天気予報は今日も雨。

いまのところ、朝は晴れてよい天気なノデ、
晴れているうちにと、
予定よりも1時間早くホテルを出立。

夕べ、ありったけの新聞紙を靴に詰めこんでおいたので、
なんとか靴も復活。

宇治山田駅に荷物を預けて内宮へ。
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宇治橋前ではやや曇ってきたものの、
橋を渡り、滝祭宮にご挨拶する頃にはなんだか快晴。
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木漏れ日がめっちゃ気持ちいい。
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毎年のように先生と伊勢にお詣りにくるようになって、
今回で10年目になりますガ、
毎回、本当に新鮮な気持ちでお詣りできるのは、とても有難いデス。
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御正宮、荒祭宮、四至神、風日祈宮とお詣りして、
神苑を抜け、あとは宇治橋を渡るだけ、という時、
急にパラパラと雨が降ってきまシタ。

ボクたちはとっても心がピュア&クリーンなノデ、
「まるで正宮のお詣りが済むのを待っててくれたよう」と
若干はしゃぎながら、おかげ横丁へ。

目指すはただ一店、フルーツラボ!
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ここのフルーツ氷は、あまりのおいしさに
伊勢に来たら絶対に欠かせない一品なのですガ、
このところ、冬に来ることが多く、
実に5年ぶりの「フルーツ氷」なのデス。
(冬は冬でフルーツババロアもおいしいのですガ)
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んんんまぁ~い♪ 

と、ここでいつもなら団五郎茶屋で
アッツアツのおにぎりを食べるところなのですガ、
雨が強くなってきたノデ、少し早めに駅へ戻り、
一路、名古屋へ。

で、名古屋から新幹線に乗り換えて帰京する前に、
久しぶりに熱田神宮へ参拝。
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いつも結構ギリギリまで伊勢にいるノデ、
熱田神宮は実に9年ぶり。
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なんかすっかり境内が綺麗に変わってた。
平日の夕方、しかも雨のせいか、人も少なく、
ゆっくり参拝して、
これも9年ぶりに境内で、宮きしめん食べて帰途へ。
(こっちも、あんまり店舗が綺麗になっててビックリした)


次の伊勢詣りは久しぶりに、夜が明けきる前の
早朝参りをしてみたいなぁと思いながら、帰京。



2023年 夏の伊勢旅行②

伊勢駅から二見浦まではバスで約30分。
その間も窓の外は土砂降り。
雨は嫌いじゃないけれど、折角の海なのになぁ~と
少し残念に思ってたのだけど、

いざ二見浦についたら、これ。
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晴れた!
ってか、・・・暑い。暑いよ、これ!
思いっきり夏じゃん。(先生、上着脱いだら?)

で、さっきまで雨除けに差していた傘を
今度は日傘代わりにさしつつ、傘を干しながら二見興玉神社を参拝。
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ここから足をちょっとだけ延ばして、
久しぶりに「賓日館」へ。

賓日館は明治20年、伊勢神宮に参拝する賓客の休憩・宿泊施設として
建設された、歴代諸皇族や各界要人が数多く宿泊した建物デス。

桃山式折上格天井の120畳敷の「大広間」。
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格式を尊ぶ部屋に用いる二重格天井や、
輪島塗に螺鈿が装飾された床框のある床の間など
創建当時のまま残る、皇族方が利用された「御殿の間」。
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当時のセレブ気分を満喫したあと、バスで鳥羽駅へ。

鳥羽駅からは送迎バスで宿へ向かいマス。

昨年に続き、今年も鳥羽グランドホテルへ。
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前回はリニューアルしたての8F「桜フロア」に泊まったのですガ、
今年はこれまたリニューアルした7F「満白(ましろ)フロア」に宿泊。

白で統一した漆喰の壁は、美術館の壁面装飾等を手がけている作家さんの作品。
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寝転べる畳フロアもついてマス。
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さらに海と空の一体感を楽しめる、全面大型ガラスサッシ。
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露天風呂もついてマス。
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そして、リファのシャワーヘッド&ドライヤー。
このドライヤーのスタンド、好き。
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朝夕はバイキングなのだけど、
ここのバイキングは、ひと手間&ひと工夫されたメニューが多くて、
去年もかなりお気に入りでした。

普段は部屋食の多いボクらなのですガ、
ここのバイキングはふたりとも大満足。

しこたま食べて、温泉に浸かって就寝。

明日は、内宮にお詣りデス。

(続く)
プロフィール

ぴぃ